消火栓、防火水槽とは?
- 消火栓から、その地域が見えてくる。
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北海道稚内市 0508
宗谷岬 日本最北端の消火栓 -
消火栓・防火水槽とは、各自治体が整備している消防用水を供給する「消防水利」施設のことです。消火栓は主に水道管に直結しているもので、防火水槽は貯水槽になっているものです。共にその供給口の位置で、大きく「地下式」と「地上式」に分けることができます。
「地下式」はマンホールのような蓋があり、近くに位置を示す標識が設置されています。その地域ごとに特色を彩った図案が付いているものもあります。
一方で「地上式」は、地下式だと冬季に雪に埋もれてしまう積雪地で多くみられます。その形状も設置場所の積雪量に準じて異なっていたり、その水道管の系統によって色が塗り分けられたりしています。
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愛媛県喜多郡内子町 0512
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島根県松江市 0810
地下式消火栓 -
千葉県松戸市 0904
現場での使用状況
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人の住む場所であれば、消火栓のないところはありません。しかもその行政区域ごとに形状や特色が異なっています。消防用という緊急時の施設なので目立たなくてはならないのですが、一方で観光地や寺院などの施設内では目立たせつつもその風景に溶け込ませてもいます。
今まではただの路上の日常の風景に埋もれ気が付きませんでしたが、一回気になり出すとあまりのバラエティーの豊かさに素通りできなくなってしまいます。
そんな消火栓から、その地域の姿が見えてきます。
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秋田県秋田市 0607
地上式単口消火栓 -
長野県長野市 0704
善光寺境内 -
新潟県上越市 0604
高田・雁木造
- 参考リンク
- 消防水利の基準 総務省消防庁
- 消火栓標識株式会社